1.どうやって建築家を見つけるの? | まずは電話をください。今までの例では、電話、FAX,手紙の方がほとんどでした。どこで電話番号を入手したかを伺ってみると、作品を掲載した雑誌を見てくださってます。メーカー住宅ではどこかが違うと思って建築家を探す方は、ご自分で勉強したり、雑誌をたくさん読んでいらっしゃるようです。僕も脱帽です。 掲載誌には、リビング信州、ニューハウス、愛と情熱の家造りなどがあります。 実際に訪ねてくださっても結構です。小さな古い住宅ですが、お気兼ねなくいらしてください。このHPのMAPもご参考にどうぞ。 もう一つ究極の方法。町を歩いていて素敵な家だなと思ったら、そこのお宅に伺って誰に設計してもらったかを聞いてみることです。勇気がいるかもしれませんが、建築家の作風を知る上では、現物を見るのが一番早い方法です。 恥ずかしがらずにたくさんの建築家を訪ねてみるとよいでしょう。お互いに理解しあえる建築家が必ずいます。妥協しないで根気よく気長に、の気持ちです。 |
2.建築家ってコワイ? | アハハ!確かに建築家のイメージって、「黒ずくめで眉間にしわを寄せてかっこつけて、人を見下して馬鹿にした感じで、近寄りがたくてこわい」みたいなところがありますよね。だから、建築家を訪ねるなんて、鬼の館にわざわざ食われに行くようなもので、相当な覚悟が必要なのでしょうか。敷居が高い、というのが現実かもしれませんね。 大体、建築家って夢や理想が強くて、人前では自分のイメージを大切にするんです。自分が演出した人物像が、その建築家のイメージとなって定着してしまうので、そんな感じをもたれるんでしょう。 でも、決してそんなことはないんです。そんなイメージがあるので、僕たちは困っています。 本当はみんな気さくで、いいヤツばかりです。建築馬鹿が多いんですよ。子供をそのまま大きくしたような人ばかりです。見かけに騙されないようにネ。 かく言う僕も、いつまでも二十代のような気持ちなので、色んな人に「君ちゃんは子供だなあ!もっと大人にならなきゃだめだぞ」と言われます。今までお会いした方も、「君島さんて、思ったより話しやすくてよかった。」と言ってくださいます。どうぞご安心ください。 僕の事務所は小さな古い借家で、毎月大家さんに家賃を払っています。僕一人しかいない男所帯で、乱雑です。ごめんなさい。 ちなみに僕のコンセプトは「隣の君ちゃん」。イヤア、照れますねえ。 |
3.建築家と何を話せばいいの? | 自分をさらけ出しあいましょう。 というのは、設計に入る前に何を知りたいかというと、どんな家が欲しいかとか、どんなふうに暮らしたいか、なんてことよりも、まずどんな風に生きてきて、どんな考えを持っていて、どんなご家庭かのほうが大切です。 お見合いをして、さあこれからお付き合いしましょうか、という感じ。お互いをよく知るためにたくさんお話をしましょう。本音で話をして、どうしても合わなかったらこのお見合いは失敗です。無理して相手に合わせることはしないほうがいいのです。お互いが信頼することが出来た時に初めて結婚を考えるのと同じで、設計プランに入ります。 こんな感じで進めていくので、どうしても時間はかかります。それは承知して置いてくださいね。 |
4.予算がなくても大丈夫? | 勿論ご予算というのは、その方によって皆違います。皆さんが血のにじむ思いをしてのご予算ですから、多い少ないはありません。少ないから恥ずかしいなんて考えなくてもいいんです。その予算内で設計するのですから。 結構、建築家って、予算が少なかったり、土地が変な形でメーカーハウスでは設計できなかったり、斜面だったりなど、規制が厳しいほど燃える種族です。 僕ら建築家は、予算内で建物、設備、インテリアなど全てトータルで考えるし、さらに設計変更があっても自由に出来ますので、その辺は安心ですね。 設計料というのは建築家によって多少の違いがありますが、全工事費の10%〜15%。概ね 工事費+設計料=予算となります。 しかし実際に建築家に会って予算を伝える時には、工事費と設計料でいくら、という風に伝えてください。ただ「予算は○○万円です。」と言うと、建築家はそれを工事費と勘違いする場合もあります。間違いをなくす為にもそのあたりを確認したほうがいいでしょう。 |
5.小さな家も設計してくれるの? | ハイ! どんな大きさでもOKですよ。先ほども申しましたように、建築家と言う種族は規制がかかるほど、やる気が出るんです。小さな中に、最高の世界を表現するよう、楽しみながら設計していきます。いや、実際は苦しみながら…かな?基本的に大きさは関係ありません。 名作と言われる建築家の建物は、小さな小さな住宅が多いんです。 それはそれとして、建築家は小住宅に始まり小住宅に終わるほど、小住宅が好きな人が多いものです。安心して相談してください。 |
6.設計するって、どうするの? | 建物は当たり前のことですが、設計図の通りに出来上がります。よい建物になるか、そうでないかは設計図にかかっています。小さな建物でも設計図は数十枚必要となります。設計図は家造りの命です。家の全てのデータが盛り込まれています。 これを数枚の簡単な設計図で家を建てようとするのを許してしまうは、施主さんの手抜きなのですよ。 今世間で問題になっている手抜き工事は、こうした設計図での段階から始まっています。施主さんも簡単な設計図のみでは自分の住みたい家ができないと言うことを知っていてください。 さて、自分の希望の家を設計してもらうにはどうするか。これは建築家と本音で話をし、お互いを理解しあった上で、自分の家に対する希望を伝え、建築家はそれを基にプランを開始します。基本設計ですネ。そのプランを見ながら、再び打ち合わせ。何度も何度も意見交換を重ねます。この時はFAXやメール、手紙などでもOKです。他県の方とはそれが主となります。 十分な打ち合わせの後、満足なプランが出来上がったら、実施設計に入ります。この段階で、数十枚の設計図を書きます。 その実施設計図を基に、工事の見積もりに入ります。ここで施工業者や工事費が決定します。 施主さんが施工業者と工事契約をして、工事に入ります。 僕たち建築家は、この工事の間、頻繁に現場に足を運び、細かくチェックをしていきます。時には大工さんに教えられ、また時には喧嘩をしながら信頼関係を厚くしていき、皆が良い家を造るべく一つになって仕事をします。これが設計監理です。設計者が一度も現場に来ないなんていう話も聞きますが、これでは良い家は出来ません。 そうこうして完成。引渡し。これまでの施主さんとは、引渡し後何年もお付き合いさせて頂いています。それほど一緒に造り上げたという気持ちが強いものです。 良い家というのは誰にとって良いかというと、住んでいる人にとって良い家です。住みやすく、愛情をいっぱいかけて上げられる家です。良い家は、生きています。受けた愛情を確実に返してくれます。 住んでいる人が年をとるのと同じ年月だけ、家も年をとって、良い年輪を重ねます。「ただ古くなるだけじゃないか」とおっしゃる方もいるでしょう。しかし、きちんと造られた家は、年月を経るにつれて深い味や渋みを増すのです。建築家が思い描くのは、年をとった建物の姿なのです。 |
7.支払いはどうするの? | 施主さんの支払い先は、建築家のほかに施工業者があります。 まず、設計料について。この支払い方法は各事務所によってそれぞれ違いますので、必ず確認してください。私の事務所の場合でお話しますと、 1.設計契約時 設計料の20% 2.実施設計時 設計料の60% 3.工事完了時(建物引渡し) 設計料の20% の、三期でお支払いいただきます。 次に工事費について。住宅の場合での一般的な例です。これも一応確認してくださいね。 1.施工会社との契約時 工事費の三分の一 2.建前時(上棟) 工事費の三分の一 3.工事完了時 工事費の三分の一 これも三期にわたってのお支払いです。 また、忘れてならないのが雑費。下記の費用は別途に必要となりますので、きちんと予算を組んでおいてくださいね 1.工事中の住居の家賃。(賃貸住宅を借りる場合) 2.引越し費用。 3.登記代。完了時には登記が必要になります。司法書士さんなど、ご紹介も出来ます。 |
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